自宅で実験として作ってみました。
参考にしてみてください。


実験その3(9/25)

笹繭を茹でた方から「フエルト状」になかなかならないのですが・・・。という問い合わせがありましたので、私も実験してみました。
白い繭や黄繭種に比べて、茹でても形がそのまま残っている状態でした。
ちょっと問い合わせをしてみました。

問い合わせ結果報告
********
上田蚕種にある笹繭は埼玉県の秩父にある試験場の近(コン)さんから送られた繭のはずです。

近さんとは特に親しくしていただいているのですが、丁度、今電話で話をしたところですが、
「白い繭より多少煮繭に時間がかかるかもしれないがあまり違わないはずだ」
と言っていました。特に上田蚕種に行っている繭は乾燥してない生の状態の繭が行っていますので、普通に煮ていれば繭は崩れてくるはずです。

お湯の量が少ないかもしれませんね。

色々研究して見てください。


*******
とのことです。よろしくお願いします。

他の研究所の方にも聞いてみました。
*******
笹繭が黄色繭や白繭に比べ茹でた時にフェルト状に成りにくいとのこと
ですが、茹でることによってセリシンが溶け出すためにほぐれてくるので、ほぐれにくいことはセリシンの溶けだしが悪いことも考えられます。

セリシンの溶け方にはいろいろな条件が影響します。
繭を茹でる時の温度、時間、水の量などその他に、繭の貯蔵条件や貯蔵期間なども大きく影響します。
また、繭の品種も影響します。 
笹繭のほぐれが悪いことはあまり気がつきませんでしたが化粧水を造る場合、ほぐれ具合が悪ければ白繭などより時間を延ばしてもセリシンなどの品質には影響ありません。
あるいは繭層を2〜3層にはがして(ピンセットなどで簡単にはがれます)、から茹でるのもよいと思います。

*******


実験その2

今回は、黄繭種の繭を使いました(10ヶだけ。)カロチノイドが多く含まれているのだそうです。

下の実験と同じく水道水を使いました。
また前回繭がフエルト状になる前に水が終わってしまったので、少し多めに水をいれました。

白い繭で作ったときよりも黄色が強いようです。(図2-1)
なべの縁にニンジンカボチャを茹でたときにつくような黄色い輪ができました。(図2-2)
フエルト状になるまで煮てみました。(図2-3)
できたフエルトでちょっと手の甲などをこすってみました。さっぱりする感じでした。


2-1

2-2

2-3

あちこちのページを検索して調べましたら、セリシンという物質は、糸を繭の形にするニカワのような役割をしているようです。
ということは、形が残っている繭には、まだまだセリシンが残っているということですよね。
下の図9のように形が残っている場合、もう少し煮出してもいいようです。
ただ、煮ている時間が長いと水がなくなってしまうので、お気をつけて。

完全に煮溶かしてしまうと、フエルト状になるようです。
カット繭の場合、糸が一本につながっていないので、糸を紡ぐには工夫が必要です。途中で切れたところに撚りをかけながら、つなげていってください。
パフなどにお使いになるのが一番楽かもしれませんね。(9/13)


実験その1

実験のため、水道水500ccを使いました。繭はカット繭20ヶです。(図1)
割り箸でかき混ぜると糸がからまってきます。(図4)
中火で煮ていると、30ぷん程で水がなくなってしまいそうだったので、そこで止めました。(図5)
できた量は80ccくらい。(図7.8.9)
残りの繭は糸をつむいでみました。(図9.10)


1

2

3

4

5

6

7

8

9

10
写真をクリックすると大きくなります。

グリセリンも何も使っていないので、手の甲に塗っただけですが、塗ってしばらくすると、ちょっとつっぱった感じがしました。冷蔵庫に入れておくと、煮魚をした時にできる煮凝りのような感じになっています。
普段お手入れしてない私の手ですが、参考にしてみてください。
左手に多めに塗ってみようと思います。(とりあえず、グリセリン抜きの実験用化粧水)


多めにつけてみようと思っている左手9/9

なるべくつけないようにしようと思っている右手9/9


戻る